多重露光(多重露出)でいつもと違う写真を撮ってみませんか?
多重露光(多重露出)を活用して面白写真を撮ってみよう!
多重露光(多重露出)とは?
多重露光(または多重露出)って聞いたことありますか?
カメラによっては設定上できない場合もありますが、
カメラにその設定がついている方は誰でも簡単にちょっと面白い写真が撮れちゃう機能です。
別名多重露出ともいいますが、
簡単に言えば、連続で撮った2枚の写真が自動で合成されるんです。
これは私のカメラの師匠のママフォトグラファー今井しのぶさん♡
多重露光(多重露出)の方法
多重露光(多重露出)をするには2つの方法があります。
もっとも一般的なのはカメラの操作による多重露出です。
カメラの設定で多重露出のモードにして撮影します。
重ねる写真の枚数は、2枚を重ねるのか、3枚を重ねるのか、設定で変えることができます。
この方法は一度しかチャンスがないため、
偶然性に頼る部分もあり、やり直しもきかないため
思い通りにならないデメリットがありますが、
その分、撮れた時の喜びは大きく、はまってしまう人も続出な方法です。
一眼レフのカメラでは、合成する2枚目を撮る際には、重なる1枚目は見えないので、
どのように組み合わさるかは、勘に頼らないといけなかったのですが、
ミラーレスの機種では、2枚目を撮影する際1枚目が透けて見えるので、より意図して合成しやすくなりました。
ちなみに、撮った時ではなく、カメラに記録されている画像を選んで多重設定できる機種もあります。
多重露出は、初級者モデルは対応していない機種もありますが、
対応機種でしたら、メニューのカメラマークの中に「多重露出」というボタンがあります。
そこをONにしたらあとは撮るだけでOK!とっても簡単です。
カメラの操作以外での方法は、画像編集ソフトやスマホアプリでの操作です。
これは、好きな写真を2枚選んで意図的に合成することができます。
狙った意図通りに合成できるので、簡単でやりやすいメリットがありますがここでは割愛しますね。
多重露出の種類
多重露出(露光)にはいくつか種類があります。
露出の方法によって、まずは2種類に分かれます。
加算VS加算平均
多重露出では、通常の設定だと
重ねる枚数が増えるほど露出が増して、写真は明るくなります。
そのため、どのように重ねたらいいか、カメラの機種によって設定ができるようになっています。
【加算】は撮った写真を重ねるごとに露出が明るくなります。
露出を自分でコントロールする場合、重ねていく時に、露出を計算していく必要があります。
【加算平均】は、もっとも撮りやすい設定で、カメラ側が自動で露出を合わせてくれます。
多重露出が初めての方は、こちらがおすすめです。
この選択肢がない機種もあります。
その場合自動ゲイン補正をONにしておくと、
カメラが調整してくれるので安心です。
比較明VS比較暗
また、重ね方には2通りあります。
【比較明】 は明るい部分のみを残して重ねていく方法です。これは露出が暗い部分に次の画像が重なります。黒い背景紙で撮影する場合は、比較明が適しています。
【比較暗】 は比較明と反対に、暗い部分のみを残して重ねていく方法です。
その為背景紙で撮影する場合は、比較暗が適しています。
個人的には比較明が撮りやすくおすすめです。
機種によっては細かく選べない機種もありますので注意です。
多重露出のコツ
何も気にしないで、好きに撮ってもいろいろな面白い写真が撮れるのですが、
イメージ通りに撮ろうとするには多重露光には少しコツがあります。
特に比較明や比較暗などの設定ができない機種の方は以下参考にしてみてください。
①1枚目を少し暗めに撮ると2枚目がくっきり出やすいです。
※空などの露出が高い(明るい)部分が多いと、2枚目が分かりづらくなります。
これは空の部分が抜けていますが、空間があって幻想的になっています。
②1枚目を逆光でシルエット気味に撮ると、2枚目がそのシルエットになった部分にくっきり鮮明に写りやすいです。
③カメラを固定して構えて、同じ位置から2枚連続で撮影し、人物だけ少し動かすとコマ送りのような写真や、合成写真のような写真が撮れます。
多重露光は重ねる画像の枚数を2枚か3枚か選べるのですが、
3枚を選ぶとこんな風にも撮れます。
④お花と人物を重ねる際は、メインとなる大きなお花を左か右の端にいれるように
フレーミングして撮り、人物を撮る際は、その余白の部分に入るように撮るとバランスがよく撮ることができます。
最後に
私は人物と一緒に撮るのが好きですが、花と花を重ねても幻想的できれいですよ。
夜景の玉ぼけや、緑の玉ボケとの重ねも素敵に仕上がります。
ぜひ、ご自身のカメラに多重露出機能がついている方、試してみてくださいね!