国際フォトコンのススメ~各種フォトコン特徴のまとめ~

国際フォトコンに挑戦してわかったこと

目次

AsiaWPA / Cosmos / WPE / Icon / IPA / TIFA それぞれの特徴と違い

近年、日本でも国際フォトコンに挑戦するフォトグラファーが増えてきました。
私自身もここ数年、故島永幸さんの影響を受け、さまざまな海外コンペに作品を出し続けてきて、受賞の喜びだけでなく、それぞれのコンテストの“審査の空気感”や“求められる作品の違い”を強く感じています。

このブログでは、私が挑戦した6つの国際フォトコンを比較してご紹介してみようと思います。

まず初めに、実際に出してみて感じたことは
AsiaWPA・Cosmos Awards・WPE・Icon Awards の4つは、かなり近い審査感覚を持っているということです。

もちろん細かな違いはあります。
でも共通しているのは、ただ綺麗な写真ではなく、

  • 一目で惹きつけるインパクト
  • 光の完成度
  • 構図や画面設計の強さ
  • 被写体の存在感
  • ストーリーやコンセプト
  • カテゴリーに対する適合性

こういった要素が強く問われること。
いわば、“作品としての強さ”を競うコンペだと感じています。レタッチもかなり細かく評価される印象です。

一方で、
IPATIFA は少し傾向が違います。

こちらはもちろんクオリティが前提ですが、さらに

  • アート性
  • 広告的完成度
  • 企画性
  • 社会性
  • シリーズとしての見せ方
  • 写真表現全体の幅

まで含めて見られている印象があります。

そのため、日本人にも人気が高く、ポートレートだけでなく広告、ファインアート、建築、自然、報道など、幅広いジャンルの作品が挑みやすい総合型の国際フォトコンです。
IPA公式では originality、creativity、excellence of execution、overall impact、category relevance が審査基準として示されており、TIFAも東京発の国際写真賞として幅広いカテゴリーを設けています。


私が実際に受賞して感じた、4つの“競技性の高い”フォトコン

1. AsiaWPA

AsiaWPA は、アジア圏のウェディング・ポートレート系フォトグラファーにとって、非常に存在感のあるコンペです。
公式でも wedding photographers を軸にした国際団体・コンペとして案内されていて、ウェディングや人物作品との相性の良さがあります。

私自身も、

  • AsiaWPA International Photography & Videography Competition 2nd Half 2025
    • 『Black. Bare. Bold.』 Fashion, Boudoir & Fine Art Nudity 銀賞・3位
    • 『Urban Ascension』 Individual Portrait (Classic) 銀賞・入賞
    • 『Geisha in the City of Light』 Individual Portrait (Classic) 銀賞・入賞
    • 『Stories in His Smile』 Individual Portrait (Classic) 銀賞・入賞
    • 『Weapon of Beauty』 Fashion, Boudoir & Fine Art Nudity 銀賞・入賞
    • 『Whispers of Motion』 Fashion, Boudoir & Fine Art Nudity 銀賞・入賞
    • 『Her Silent Season』 Portrait (Baby, Kids & Maternity) 銀賞・入賞
  • AsiaWPA International Photography & Videography Competition 2nd Half 2024
    • 『Untitled』 Individual Portrait (Classic) 銀賞・2位
    • 『Look at ME』 Individual Portrait (Classic) 銀賞・入賞

という結果をいただいています。

AsiaWPA では近年ニューボーンフォトやウェディングで沢山の日本人が受賞しています。
(授賞式は日本で開催されています)
特に、海外審査に初めて挑戦する人にとっても、比較的相性をつかみやすいコンペのひとつだと思います。

2026年のエントリー時期は、公式 Contest Information で 2026年2月26日〜4月21日 と案内されています。

URL
AsiaWPA 公式: https://www.asiawpa.com/
コンテストページ: https://contest.asiawpa.com/


2. Cosmos Awards

Cosmos Awards は、私にとってとても相性の良いコンペのひとつです。
公式でも、世界各国の審査員カテゴリーごとの専門審査、さらにconstructive critiques(建設的な講評)を強みとして打ち出しています。しかも年3回の online trimester を経て、各カテゴリー上位5位が annual print finale に進む構造になっていて、年間を通して積み上げていくタイプのコンペです。

私の受賞歴は以下の通りです。

  • Cosmos Award 2025 3rd Trimester(2025年12月)
    • 『Whispers of Motion』 Creative Fashion / Beauty 3位・銀賞
    • 『Urban Ascension』 Portrait Individual 銀賞
    • 『Her Silent Season』 Portrait Teenager 銀賞
  • Cosmos Award 2025 2nd Trimester(2025年8月)
    • 『Weapon of Beauty』 Creative Fashion / Beauty 1位・銀賞
    • 『Black. Bare. Bold.』 Portrait Fine Art Nude 3位・銀賞
    • 『Naked Luxury』 Portrait Boudoir 3位・銀賞
  • Cosmos Award 2024 Print Final(2025年2月)
    • 『Whispers of Pearl』 Portrait Teenager 1位・銀賞
  • Cosmos Award 2024 3rd Trimester(2024年12月)
    • 『Whispers of Pearl』 Portrait Teenager 2位・銀賞
    • 『This is mel』 Portrait Individual 銀賞

私はこのコンペで1位、2位、3位をそれぞれ受賞しており、プリントコンペでも昨年は1位、今年は2位と
連続で受賞させてもらってます。
受賞式はマレーシアで開催。
AsiaWPAほどではありませんが、日本人受賞者も見受けられます。

公式サイトでは現在、2026年の 1st trimester early bird が 2026年4月1日開始と表示されており、How To Enter では年3回の trimester 制と print finale 進出条件が案内されています。

URL
https://cosmosawards.com/
https://cosmosawards.com/how-to-enter


3. WPE Awards

WPE もまた、AsiaWPA や Cosmos、Icon と近い空気を持つコンペです。
公式では International Photographers Awards として運営されていて、年間ランキングや top ranked country、top 100 photographers など、競技としての側面がかなり明確です。

私の受賞歴は、

  • WPE International Photography Award Second Half 2025(2025年10月)
    • 『Black. Bare. Bold.』 Fashion / Beauty 銅賞
  • WPE International Photography Award First Half 2025(2025年6月)
    • 『Whispers of Pearl』 Individual 銀賞

このコンテストは、「花」というカテゴリーがあり、日本人では今道しげみさんが1位でゴールドを受賞しています。

2026年 First Half については、公式SNS告知で 最終締切が 2026年3月14日 と案内されています。公式本体サイトでも大会運営・年間表彰の構造は確認できます。

URL
https://www.wpeawards.com/


4. Icon Awards

Icon Awards は、やはり特別な存在です。難易度は世界最高峰と言われているからです。
公式では、まずオンラインのデジタルコンペがあり、その上位作品10点だけが WPPI 会場の print competition に進める仕組みになっています。スコアに応じて、Associate、Master、Double Master などの称号につながります。

私自身は、Associate を持っていますが、Double Masterを持っているのは日本人で唯一故島永幸さんのみです。

私の受賞歴は、以下の通りです。
他のフォトコンで高得点を頂いた作品でも、Iconでは点数は伸び悩みました。

  • Icon International Photography Awards 2025(2025年11月)
    • 『Whispers of Motion』 Creative Division / Fashion + Beauty 銀賞・入賞
    • 『Urban Ascension』 Portrait Division / Individual 銀賞・入賞
    • 『Black. Bare. Bold.』 Portrait Division / Boudoir + Fine Art Nude 銀賞・入賞
  • Icon International Photography Awards 2024
    • 『Untitled』 Portrait Division / Individual 銀賞・入賞
    • 『Look at ME』 Portrait Division / Teenager 銀賞・入賞

Icon は、私の中では世界最高峰のひとつです。
それは名前の大きさだけではなく、
「オンラインで通る」「さらにプリントで勝つ」という二段階の厳しさがあるから。
画面上で魅せる力だけでなく、プリントとして成立する強さまで求められる。
その意味で、作品の本質的な完成度が問われる舞台だと思います。
受賞式はアメリカのラスベガスでWPPI期間中に行われます。
私はまだファイナリスト10名に残ったことがないのでそれを目指して今後も挑戦したいと思っています。

公式では、2026年オンライン受付が 2026年8月1日〜10月1日、その後、条件を満たした作品が 2027年3月の WPPI 会場 print competition に進むと案内されています。 Honors についても、上位4作品のスコア加算と各称号制度が明記されています。

URL
https://www.iconawards.com/
https://www.iconawards.com/overview
https://www.iconawards.com/honors


IPA と TIFA は、また少し違う魅力がある

5. IPA

IPA は、国際フォトコンの中でも非常に知名度が高く、日本人にも人気があります。
公式ルールでは、審査基準として originality / creativity / excellence of execution / overall impact / category relevance が示されていて、非常に総合力のある賞です。

私の受賞歴は、

  • International Photography Awards 2025(2025年8月)
    • 『Whispers of Pearl』 Official Selection Advertising – Beauty / Subcategory Winner Advertising – Beauty 3位
    • 『Black. Bare. Bold.』 Official Selection Fine Art – Nudes

です。

IPA は、いわゆるポートレート競技コンペというより、
写真表現全体の中で、自分の作品をどこに置くかが問われる印象です。
広告的な完成度、企画性、作品テーマとの一致。
そういった要素まで含めて見られるので、作品の出し方そのものに戦略が必要です。

公式の 2026 スケジュールでは、
Early Bird 2026年1月31日 / Regular 2026年4月30日 / Final 2026年6月30日 となっています。

URL
https://www.photoawards.com/
https://www.photoawards.com/how-to-enter/


6. TIFA

TIFA(Tokyo International Foto Awards)も、日本人に人気の高い国際フォトコンです。
東京の名を冠しながら、世界に向けて開かれた写真賞で、プロ・エマージング・学生など幅広い層が挑戦できます。

私の受賞歴は、

  • Tokyo International Photo Awards 2025(2025年11月)
    • 『Unchained Desire』 Advertising / Beauty 銀賞

です。

TIFA は、IPA に近く、
アート、広告、ポートレート、建築、自然など幅広い表現を受け止めてくれる土壌があると感じています。
「この作品は海外の競技ポートレート寄りというより、もっと広告作品として見せたい」
そんな時に選択肢になりやすいコンペです。

公式トップページでは、2026年4月8日までの応募で10%オフと案内されています。年度内の追加締切は更新される可能性があるため、応募前に公式 submit 情報の確認がおすすめです。

URL
https://www.tokyofotoawards.jp/



私自身が国際フォトコンに挑戦し続ける理由

受賞はもちろん嬉しいです。
でも、それ以上に大きいのは、世界基準で自分の作品を見る機会になることです。

国内では評価される作品が、海外では違う見え方をすることもある。
逆に、自分では静かな作品だと思っていたものが、海外審査員には強く刺さることもある。
そのズレや発見が、作品づくりを深くしてくれます。

実際に私は、

  • Cosmos で 1位・3位を含む複数受賞
  • AsiaWPA で 3位を含む多数入賞
  • Icon で継続的に銀賞・入賞
  • IPA、TIFA でも受賞
  • WPE でも銀賞・銅賞

と、複数の国際フォトコンで評価をいただいてきました。

その中で強く感じるのは、
受賞はゴールではなく、自分の作品の解像度を上げてくれる通過点だということです。


これから国際フォトコンに挑戦したい方へ

もしこれから挑戦するなら、
まずは、各コンテストの受賞作品を見てみてください。
そこから、高得点をもらう作品というものが段々理解できるようになってきます。

最初から“世界最高峰”だけを狙う必要はないと思います。
大切なのは、まずチャレンジして自分の立ち位置を知る事です。

国際フォトコンは、怖いものではありません。
むしろ、自分の写真を客観視し、次のステージへ進ませてくれる場です。

「国際フォトコンにチャレンジするのは、自分が上手いから、とか自信があるからではない。
自分に何が足りないのか、学びと挑戦のためです」

私は故島永幸さんにそう言われたから、一歩を踏み出すことができました。
背中を教えてもらえたことに、心から感謝しています。

また、コンテストに挑戦したことで、
そして受賞式に出席したことで、世界中の素晴らしいフォトグラファー達と繋がり
交流をすることができるようになりました。

フォトコンに挑戦する前の2年前の自分と今の自分ではくらべものにならない経験を積ませてもらい大きく成長させてもらいました。

是非迷っているという方は、是非勇気を出してチャレンジしてみてください。


エントリー情報まとめ


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