WPPI 2026ラスベガス現地レポート|Icon Awards参加と世界の写真家から得た学び

WPPI 2026ラスベガス現地レポート|Icon Awards参加と世界の写真家から得た学び

アメリカ・ラスベガスで開催されたWPPI 2026に、今年は実際に現地まで足を運んで参加してきました。

写真業界の情報は、今の時代、日本にいながらでもかなり得ることができます。けれど今回改めて強く感じたのは、現地に行くことでしか得られない学び、熱量、そして人とのつながりが確かにあるということです。

5日間という限られた時間でしたが、受賞式、セミナー、世界中の写真家との交流、ブランドチームとの食事会、会場の至るところで行われる撮影デモなど、まさに盛りだくさんの滞在でした。
その中で得たものは、技術や知識だけではなく、これから自分がどう写真と向き合っていくかを改めて考えさせられる、プライスレスな経験でした。

目次

WPPIとは?ラスベガスで開催される世界的フォトグラファーイベント

WPPIは、ウェディング・ポートレート分野を中心とした世界的な写真イベントです。
セミナーやワークショップ、展示会、ネットワーキングの機会が集まり、写真表現だけでなく、ビジネスやマーケティングまで幅広く学べる場として知られています。
公式サイトでも、WPPIは教育・交流・最新機材やサービスとの出会いが詰まった、写真家にとって大きな成長の場だと案内されています。

2026年のWPPIは、3月1日〜5日にラスベガスのRio Hotel & Casinoで開催され、会期中にはIcon Awardsのライブジャッジや授賞式、展示、さまざまなセミナーや交流イベントが行われました。

この長期間にわたる間、開催されるセミナー受け放題のカンファレンスパスは米ドルで100ちょっと。
この参加費で世界中から集まる有名フォトグラファーのセミナーが受け放題だなんて、お得でしかないです。

Jonathanのアテンドで、現地だからこその体験ができた

今回の滞在では、LensbabyとFundy Designerの社長 Jonathanが現地でいろいろとアテンドしてくれました。

海外の大きなイベントは、ただ会場を回るだけでも十分刺激的ですが、現地で人と人をつないでもらえることで、体験の濃さがまったく変わります。
ブランドやツールの背景にある考え方、そこに集まる人たちの温度感、会場の中でどこに注目すべきか。そうしたものをリアルに感じながら動けたことは、本当にありがたい機会でした。

左故島さん、右ジョナサン

Icon Awards授賞式に参加|日本人写真家の活躍に胸が熱くなった

今回、私が参加した大きな目的の一つが、Icon Awardsの授賞式でした。

Icon Awardsは、WPPIの長年のコンペティションの流れを受け継ぐ国際的な写真アワードで、現在はJerry GhionisとMelissa Ghionisによって運営され、写真業界における“作品を競い高め合う文化”を支える存在となっています。
2026年の授賞式は3月3日にRio Hotelで開催されました。

アワードにさきがけて開催されたのがライブジャッジ。
なんと国際ジャッジ(審査員)たちの公開審査です。
Icon Awardでは、各カテゴリーで10人がファイナリストとして残れるのですが、そのファイナリストの10作品から1~3位を決める審査を、ライブジャッジとして完全一般公開されているのです。
審査はプリントされた作品で決まります。
ライブジャッジでのジャッジのコメントが本当に学びになります。
これは動画配信されるので日本でも見ることができるのですが、やはり現地で生で聞くという体験はプライスレスでした。

1枚1枚見た後は並べて最終判断

リードファシリテートするJerry

授賞式では、日本から故 島永幸さんがダブルマスターを受賞
その姿を現地で見届けることができたのは、とても特別な体験でした。

そして私自身も、今回アソシエイツというレベルに昇格することができました。
一歩ずつでも積み重ねてきたことが、こうして国際的な場で形になるのは本当に嬉しいことです。

さらに驚いたのは、日本人がウェディングカテゴリーで1位から3位を占めていたこと
世界の舞台で、日本人写真家がこれほど存在感を示していることに大きな誇りを感じました。

現地では、1位を受賞された神谷さんともご一緒することができ、受賞の喜びと日本人写真家の勢いをその場で共有できたことも忘れられません。

Lindsay Adlerのセミナーに参加|カラーライティングを基礎から応用まで学べた

今回とても楽しみにしていたのが、ニューヨークのファッションフォトグラファー Lindsay Adlerのセミナーです。

もともと大好きなフォトグラファーだったので、現地でセミナーを受けられたこと自体が感激でした。
しかも本を購入して、サインまでいただけたのは個人的にかなり嬉しい出来事でした。

セミナー内容も素晴らしく、カラーライティングの基礎から応用まで、とても分かりやすく学べる内容でした。
感覚的になりがちな色の使い方を、再現性のある形で理解できるように解説してくれるので、「やってみたい」で終わらず、実際の撮影に落とし込みやすい。そんな学びの深さがありました。

WPPIではLindsay Adlerが2025・2026年のプログラムでも主要スピーカーとして案内されており、ライティングやポージングの分野で高い支持を集めていることがうかがえます。
Lindsayとは嬉しことにこのあと、イギリスで開催されたTPSでも再会果たすことに!

Jerry Ghionisのセミナーが圧巻だった

もう一つ強く印象に残ったのが、Jerry Ghionisのセミナーです。

Jerry GhionisはIcon Awardsを率いる存在であり、WPPIでもメインステージやサミットで登壇する世界的フォトグラファーです。2026年も「One Subject, Infinite Portrait Possibilities」といったテーマで登壇していました。

              左:Jerryと故島さん 右Jerryの奥様のMelissa Iconでは司会も担当していました。

私は2年前のラスベガスでお会いしているので今回は2回目。
実際のセミナーでは、1週間にわたって同じモデルを撮影しながら、まるで毎日違うフォトグラファーが、違う人物を撮ったかのように見せる記録について解説してくれました。

これが本当に素晴らしかったです。

被写体は同じでも、光の作り方、視点、演出、切り取り方、想像力によって、写真はここまで変わるのか。
技術だけではなく、“どう見るか” “どう感じるか ”“どう物語を生み出すか”**が写真を大きく変えるのだと、改めて刺激を受けました。

写真の可能性はまだまだ広がる。
そう思わせてくれる、想像力を大きく揺さぶられる時間でした。

Fundy Designerのラテンアメリカチームとの夕食会も貴重な経験に

今回の滞在中には、Fundy Designerのラテンアメリカチームとの夕食会もありました。

普段、日本にいるだけではなかなか出会えないメンバーと、同じテーブルで話し、食事をしながら交流できたことはとても貴重でした。
製品やサービスそのものを知るだけではなく、それを支える人たちの考え方や情熱に触れることで、そのツールへの理解もより深まります。

こうした交流は、単なる情報収集では得られないものです。
やはり国際的なイベントは、学ぶ場であると同時に、人とつながる場なのだと感じました。

会場のあちこちで行われる撮影デモや交流もWPPIの魅力

WPPIの魅力は、正式なセミナーや授賞式だけではありません。

会場のあちこちでは、撮影デモや小さな交流、偶然の出会いが次々に起こっています。
展示ブースで最新機材やサービスに触れたり、実際に撮影している様子を見たり、立ち話から新しい学びが生まれたり。そうした“余白の時間”も含めて、WPPIというイベントの価値なのだと思います。

公式にも、WPPIはセミナーだけでなく、展示会場で最新の製品やサービスに触れ、写真家同士がつながることのできるコミュニティの場として位置づけられています。

日本で情報は得られても、現地でしか得られない学びがある

今は日本にいながらでも、動画やSNS、オンライン講座を通して、海外の写真家の情報に触れることができます。
それでも今回、現地に行ったことで改めて感じたのは、リアルな場には、情報以上の価値があるということでした。

その場の空気感。
登壇者の言葉の熱量。
偶然隣り合わせた人との会話。
受賞の瞬間の高揚感。
そして、世界で活躍する写真家たちが、どんな目線で作品や仕事に向き合っているのかを肌で感じられること。

それは、画面越しでは受け取れない学びです。

今回の5日間は短い時間ではありましたが、技術、感性、人とのつながり、そしてこれから先に向かう視点まで、たくさんのものを受け取ることができました。
まさに、大きなプライスレスな学びだったと思います。

オーストラリアのウェディング写真家Ben Connolly

ルイヴィトンの広告撮ってるWill Cadena

NBフォトのトップKelly Browm

2年越しに、素晴らしいフォトグラファー達と再会できたのも大きな喜びでした。

まとめ|WPPIラスベガス参加は、写真家としての視野を広げてくれた

今回のWPPI参加を通じて改めて思ったのは、
写真は技術だけでなく、人との出会いと体験によって深く育っていくということです。

Icon Awards授賞式での感動。
日本人写真家の活躍への誇り。
Lindsay AdlerやJerry Ghionisのセミナーから受けた刺激。
Fundy Designerチームとの交流。
そして、現地でしか得られない学びの数々。

どれも、これからの自分の写真や仕事に確実につながっていく経験でした。

これからも、こうした国際的な場で学び続けながら、
自分自身の表現も、そして日本の写真家として届けられる価値も、さらに高めていきたいと思います。

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