早坂華乃インタビュー

先日ご縁がありまして、岩倉綾香さんにインタビューをして頂きました。
とても素敵に記事にまとめてくださったのでこちらで紹介させていただきますね!

私の想いなど素敵にまとめてくださいました!
是非読んでいただけたら嬉しいです。

ありたい“未来のあなた”を撮る
ブランディングフォトグラファー®早坂華乃


撮ってもらうとビジネスが加速する。
早坂華乃さん、株式会社プライスレスモメント代表は、集客目線のブランディング撮影で人気のフォトグラファーだ。

起業したのは 2015 年。
瞬く間に口コミや SNS で評判となり、ブランディングフォトグラファー®としての地位を確立。
カメラマン養成講座、プロカメラマン向けのセミナー、企業研修の講師など、活躍は多岐にわたる。

彼女は、昔からカメラが好き、というわけではなかった。
アフリカへの新婚旅行で初めてカメラを手にし、子どもが生まれてからも日々の姿の撮影を楽しむ程度。

しかし、そんな日常さえも楽しく撮れなかった時期もあった。
次男のアトピーが悪化し、周囲の視線が耐えられないと感じていた頃だ。
写真館で、家族写真を撮ってみたいが、人前に出るのは気が進まない。
だから自分で撮ろうとするのに、手が止まってしまう。

そんな葛藤がしばらく続いた。
幸いアトピーの症状はあるきっかけで改善。
「撮りたい」気持ちがぐんぐん湧き上がって、本格的にカメラの勉強を始めることにした。
もともと学ぶことが好きな彼女はすぐにのめり込み、同時に愛情あふれる家族の写真も増えていった。

「家族写真を撮りたくても撮れなかった時期があったからこそ、家族を撮るって私にとっては特別なことなの」と彼女はいう。

デビューの日は、ほどなくしてやってきた。
講座で学んだ撮影についてフェイスブックに投稿しているうちに、ファミリーフォトを「3,000 円で撮ります」と告知することを思い立つ。

「起業するなどという覚悟もなかった」
と振り返るが、それが彼女のデビューとなった。

撮ってあげた人が写真を SNS にアップして、友達が友達を呼び、つながりはどんどん広がっていった。

ファミリーフォトからポートレートに路線を変えたきっかけは、友人からの「大人だけど撮ってもらえる?」という依頼。撮ってあげるとその友人は「え、私ってこんなに可愛いんだ」と率直に驚いていた。
写っていたのはいつもの友人の姿。
「そうか、自分の魅力には気づかないものなんだ」とわかった。
そういえば自分自身も、旅行先の写真館で撮ってもらった写真に感動したことがあったっけ。
いろいろなコンプレックスがあったはずの自分が、美しくハツラツと写っていた写真。
「そうだった、私もあの一枚に自信をもらったんだ。」
さらに思い返せば、ファミリーフォトを撮るときに、いつだって一番喜んでくれていたのはママたちだった。

子どもが可愛く撮れていたからだけではない。
「私ってこんなに笑ってたんですね。」
いつも子どもを叱ってばかりと感じていたママたちが、自分の笑顔の写真にほっとしているのを、何度も見てきていたのだ。

昔の記憶と、目の前で喜んでくれている女性たち。
「私、写真で女性をハッピーにしたいんだ。」
早坂さんは気がついた。

ポートレート撮影の注文は増えていった。
写真の依頼はスモールビジネスを営む女性起業家からが多かったため、得意な SNS の知識も生かして、用途別の写真の使い方や SNS の活用方法などもアドバイスしていった。

すると、「写真を撮りに来たのに、まるでコンサルを受けているみたい」と言われるように。
「自分を差別化できるのはここだ!」次の目標が定まった。

早坂さんはすぐにブランディングコンサルタント養成講座の受講をスタート。
ここでの講師との出会いが、彼女を次のステップに押し上げる。

「1 枚でビジネスが加速する写真」というコンセプトもこの時に固まった。

しかしそれ以上に「プロとしてのあり方を学んだ」と彼女は振り返る。他の受講生よりも自分のメルマガ登録者数が少ないことを愚痴ったときに、とても叱られたのだ。

「他より遅くに勉強を始めて、まだやるべきことをやりきっていない。それでも登録してくれた人は、みんなあなたが良いと思ってきてくれているのに、それを少ないと愚痴るのは傲慢だ。」

登録者の方にしてみれば相手である自分は一人なのに、自分は登録者を束で見ていた。
「今ならわかるの。目の前のお客様一人ひとりをきちんと見て、いかに満足させるかって丁寧に丁寧に考えていれば、周りなんか気にならない。結果として登録者も増えていくはずなのに。」

この教えは自分の講座の生徒たちにも必ず伝え、「人気が出てちやほやされたからって、こうなっては絶対ダメ」と自分自身も律している。

さらに早坂さんは、マーケティングやコピーライティングも学んだ。
「写真は伝えるインパクトが強いはずなのに、写真を使う媒体には必ず言葉が添えてあるのはなぜだろう」と疑問に思ったからだ。

「コピーは、誰に何を伝えるかが明確でないとつくれないでしょ。コピーを作る過程と写真を撮る過程って同じなのよ。」

このふたつが似ていることはなんとなく感じていたが、学ぶことでストンと腹おちした。

だから彼女は、ポートレートを撮るときに、まずカウンセリングを行うのだという。
仕事の内容にとどまらず、理念や想い、目標なども含めてブランディングのイメージを共有してから撮影に臨むのだ。

ただきれいな写真や希望通りの写真を撮るのではなく「一瞬で仕事の内容や想いまで伝わる写真」、等身大の姿よりも「未来のありたい姿」を撮るために。

ここまでするから、早坂さんの顧客の満足度は高い。

これが後に、ブランディングやマーケティングについての講師依頼にもつながっていった。

「私、カメラでかかわった人たちをさらに飛躍させるお手伝いがしたいの。だから、写真を撮るし、教えたり、企画のファシリテーションなんかも。撮るのみのカメラマンにはきっと戻らない。でも…」
と言葉を止める。

「ブランディングやマーケティングは私を差別化するポイントなんだけど、写真だけで認められたわけじゃない、というのがちょっとモヤモヤする。」

彼女の原点はあくまで写真。彼女の写真は、相手自身が気づいていない魅力までも写し、勇気を与える。そんな写真を撮る技術も情熱も持っているからこそ、悔しいのだ。

「だからね、今年は基本に立ち返って、技術的な部分をもう一度追求していこうと思って。」

この人は、また次のステップに進む。
今の早坂華乃を、フォトグラファー早坂華乃が撮ったら、どんな写真が撮れるのだろう


文:岩倉 綾香

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